令和7年度 第17回 復職支援研修を開催しました。
午前の講義:「摂食嚥下障害の看護」
奈良医療センターより摂食・嚥下障害看護認定看護師を講師に招き、講義をしていただきました。事例紹介の後、受講生は2人1組となり、患者役と看護師役に分かれて食事介助の実技演習を行いました。
講師は「口から食べることは栄養摂取だけでなく、楽しみやコミュニケーションなど多くの意味を持つことを忘れないでください。」と話されました。
受講生は「誤嚥に気を付けたいと思いながらも、時間に追われてスピード優先になることもありました。咀嚼・嚥下の大切さを改めて知り、他人にされたら嫌な行為は自分もしてはいけないと思いました。」「食事介助や嚥下食の体験と、事例を紹介してくださりとても学びになりました。」「とろみ茶を飲んだのが初めてだったので、飲みにくさに衝撃を受けました。体験できた事でこれからの看護に凄く活かせると思います。」等の感想をいただきました。
<研修内容> ①摂食・嚥下のメカニズム ②摂食・嚥下障害とは ③摂食・嚥下機能の評価(反複唾液のみテスト・改訂水飲みテスト・フードテスト 嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査) ④食事介助 ⑤口腔ケア
午後の講義:「口腔ケア」
奈良県歯科医師会より歯科医師および歯科衛生士を講師に招き、講義をしていただきました。実技では、モデル人形を使用して義歯装着および口腔ケアのデモンストレーションが行われ、その後義歯装着の実技演習を行いました。
受講生は「病棟で働いていた頃は、きちんとした口腔ケアが出来ていませんでした。疾患別の対応が必要であることを学び、生活の中でも口腔ケアを見直す機会になりました。」「口腔ケアは認知症や寝たきりの予防になるなど、とても重要なケアなのだと学ばせていただくことができました。口腔ケアも実際に技術を見させて頂いて、とても分かりやすく学びを深めることができました。」「高齢者の口腔ケアに不安がありましたが、正しい方法を知る事ができたのでこれからは自信を持って実施する事ができそうです。歯科衛生士の方に教えてもらえる機会がないので、とても勉強になりました。」等の感想をいただきました。
<研修内容> ①高齢者の口腔 ②唾液 ③摂食・嚥下 ④認知症 ⑤リスクマネジメント ⑥口腔ケアのデモストレーション (奈良県ナースセンター)