教育計画
Education Program
個々の看護職が専門職業人として、どんな時も人々の生命を尊重し人としての尊厳と人権を守り、 社会のニーズに対応した、安全・安心で信頼のおける医療・看護を提供するために、それぞれの 自己啓発とキャリア開発を支援し継続教育の推進に努める。
看護職はあらゆる場において機能し、人々のためにその役割を発揮しています。
その役割を発揮するために3つの能力が求められ、さらに看護実践能力は4つの力から構成されています.
ケアの受け手が立ち会う場面(治療、最期の迎え方等)において、その人らしい選択ができるための意思決定を支える
ケアの受け手をとらえ、判断し、その人に適した方略を選択する
ケアの受け手を中心に、情報やデータを多職種間で共有し、ケアの方向性を検討、連携する
ケアの実施・評価を行う(PDCAサイクルや看護過程の展開)
公益社団法人日本看護協会「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)活用のための手引き2 導入・活用編」 2017年発行p1、p4より一部引用
その能力拡大のためには継続教育が必要です。 当協会では、各研修・学会の開催・図書室の利用・ホームページや印刷物等による情報提供を行い、継続教育を支援しています。 研修は、日本看護協会の研修分類を基盤に、奈良県の状況に合わせ8つに分類しています。
研修の分類 | 内容 |
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1.「生活」と保健・医療・福祉をつなぐ質の高い看護の普及に向けた継続教育 |
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2.ラダーと連動した継続教育 |
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3.看護管理者が地域包括ケアシステムを推進するための力量形成に向けた継続教育 |
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4.専門能力開発を支援する教育体制の充実に向けた継続教育 |
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5.資格認定教育 |
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6.学生教育を充実させるための継続教育 |
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7.奈良県看護学会 | |
8.各委員会等と運動した交流会・研修 ※保健師・助産師・看護師・准看護師に向けた研修を含む |
表1. 出典:2023年度日本看護協会教育計画(「協会ニュース」2022年12月号付録)より引用、一部改編
表1の研修分類「2.ラダーと連動した教育」においては、学習段階を設定しています。
ラダーの指標を用いて自らの習熟段階(レベル)を確認し、次の段階に向かうために自分に合った研修が選択できます。図3を参考にしながらご自身に合った『動機や学習したい内容』に沿って、『自分に合ったラダーを確認』し、『目指したい段階を決め』、研修選択をしてください。『研修選択』の際は、ラダーを用いた視点に合わせ、研修名や研修内容もよく確認し、選択してください。
※准看護師の方には、表1.「研修の分類」1、特に1-1)の中で感染対策や排泄ケア・褥瘡ケアなど准看護師も対象とした研修を選択していただけます。
自分にあったラダーを確認する
目指したい段階を決める
研修選択
助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)(CLoCMiP®) | |
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レベル | 研修により到達を目指す能力・研修受講に適した能力 |
新人 |
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Ⅰ |
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Ⅱ |
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Ⅲ |
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Ⅳ |
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看護師のクリニカルラダー (日本看護協会版)(JNAラダー) | |
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レベル | 研修により到達を目指す能力・研修受講に適した能力 |
Ⅰ | 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する |
Ⅱ | 標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する |
Ⅲ | ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する |
Ⅳ | 幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する |
Ⅴ | より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する |
病院看護管理者のマネジメントラダー | |
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レベル | 研修により到達を目指す能力・研修受講に適した能力 |
Ⅰ | 自部署の看護管理者とともに看護管理を実践できる |
Ⅱ | 自部署の看護管理を実践できる |
Ⅲ | トップマネジメントを担う一員として看護管理を実践できる |
Ⅳ | 病院全体の管理・運営に参画するとともに地域まで視野を広げた看護管理を実践できる |
図3. 出典:2023年度日本看護協会教育計画(「協会ニュース」2022年12月号付録)より引用、一部改編