令和7年度 第15回 復職支援研修を開催しました。

午前の講義:「コミュニティナースに学ぶ、暮らしに寄り添う地域看護」
川上村役場で活動されているコミュニティナースを講師に招き、Zoomを用いたオンライン講義を実施し、受講生は看護研修センターで受講しました。地域での住民との関わり方については、具体的な症例を紹介されました。
講師は、「コミュニティナースは特定の資格や職業を意味するものではなく、地域に寄り添い、つながりを大切にしながら健康づくりに関わる人すべてが担える役割です。医療だけでなく、生活支援も含めた幅広い視野が大切です。」と話されました。
受講生は、「コミュニティナースという言葉を初めて聞きましたが、具体的な活動内容を知ることができ大変興味深かったです。地域に貢献出来る方法を前向きに考えられるようになりました。」「多職種が地域と関わる仕組みや課題などが聞けてとても勉強になりました。」「コミュニティナースの活動事例をホームページなどで見て、自分が地域でできることを探してみたいと思いました。」などの感想をいただきました。

<研修内容> ①川上村の概要 ②コミュニティナースの導入 ③川上村でのコミュニティナースの活動(1)移動スーパーへの看護師・歯科衛生士の同行(2)学校や秋祭りでの救急講習(3)幼稚園・小中学校での歯科指導(4)「おたすけシート」(高齢者の見守りや安否確認を目的に、緊急連絡先、医療情報、かかりつけ医、アレルギー情報など)の紹介 ④症例の紹介

 

午後の講義:「フットケア」
大和郡山病院より糖尿病看護認定看護師を講師に招き、講義をしていただきました。また、爪変形(巻き爪・陥入爪・肥厚など)・鶏眼・胼胝などへの対応を、DVDを通して学びました。
講師は「顔は毎日お手入れをしますが、足は丁寧にお手入れしない人が多いです。足もしっかり観察してセルフケアをしてください。」と話され、日常的な足の観察とケアの大切さを伝えられました。
受講生は「DVDでケアの様子を直接見ることができて、とてもよかったです。」「患者さんの声を聞くことの大切さを改めて感じました。」「明日からすぐに役立つ内容で、わかりやすい講義でした。」等の感想をいただきました。

<研修内容> ①糖尿病の治療 食事療法/運動療法/薬物療法 ②糖尿病足病変 糖尿病足病変とは/発症の3要素 ③フットケアの実際 アセスメント/フットケアの流れ ④糖尿病足病変予防 予防のための具体的方法 ⑤糖尿病看護におけるフットケア 患者さんのセルフケア能力を引き出す/糖尿病看護で大切なこと ⑥まとめ  (奈良県ナースセンター)