令和7年度 第14回 復職支援研修を開催しました。

午前の講義:「医療的ケア児の看護」
東大寺福祉療育病院より看護育成局長を講師に迎え、講義していただきました。
講義では、実際の現場の様子を写真で紹介しながら、日々の看護の取り組みを紹介されました。講師は「児童発達支援における発達の視点は、できないことより、できていること、持てる力に着目することが大切です。」と話されました。
受講生は、「症例などを混じえて話して下さったのでとても分かりやすかったです。」「障害の程度や状況もさまざまなので、色々な方面からその子を知ることが大切で、そこからケアが始まると思いました。」「障害があっても1人の子どもとして楽しむことが大切で、その経験が良い刺激になり良い効果をもたらすのだと思いました。またその子達の幸せを支えるには、家族ケアも非常に重要なウエイトを占めていると感じました。」「障害によって環境的要因を考えると初めから無理だと諦めがちですが、出来ることを探し、それを実行している姿がとても素敵だと思いました。」等の感想をいただきました。

<研修内容> ①医療的ケア児とは・重症心身障害児者とは ②重症心身障害看護師の役割

 

午後の講義:「がん看護」
宇陀市立病院よりがん化学療法認定看護師を講師に迎え、講義していただきました。
傾聴の重要性については、講義の新人期・10年目・認定看護師としての経験を交えながら、傾聴のあり方の変化を具体的に紹介されました。
受講生は「患者さんが、今の状況を受け入れる過程で、看護師の役割は大きいことを改めて実感しました。」「がん看護は看護師としても、人としてもとても身近なものなので、学ぶことができて良かったです。」「患者さんや家族にどのように寄り添うのか、自分の引き出しを増やしてより良い看護がしたいと感じました。患者さんがこれからどのような未来を辿るのかをきちんと理解して、後悔の少ない人生を送る手助けができるように勉強していきたいと思いました。」等の感想をいただきました。

<研修内容> ①がんとは ②がんの予防 ③がんの治療 ④がん治療と療養環境の変化 ⑤がん患者の療養支援に求められる看護師の能力 ⑥危機理論(1.アキュレラとメシック 2.フィンク) ⑦対応例    (奈良県ナースセンター)