令和7年度 第12回 復職支援研修を開催しました。

本日の講義:「認知症の理解と対応」 「VR視聴・高齢者体験」
奈良県総合医療センターより認知症看護認定看護師を講師に迎え、午前は講義と講師自身の体験をもとに、実際の症例を交えて説明していただきました。
午後は、奈良県立医科大学が所有するVR機器を用いて、360度の映像世界の中で認知症の方の視点を体験。その後、高齢者体験を実施し、加齢による身体的変化を実際に体感しました。白内障や視野狭窄、難聴、関節の拘縮、手足の重さなどの状態を再現し、さらに腰の曲がった姿勢でストレッチャーに乗車する体験も行いました。このストレッチャー体験では、「目が見えにくい、耳も聞こえにくい、上を向いて移動すると、めまいがしそうでとても怖かった。」と、受講生同士で話されていました。
受講後のアンケートでは、「認知症の方の対応に困っていたので、そのヒントや理解が得られました。」「身近な認知症という病気を、いかに皆が楽に過ごせるようにするのか、看護師としてできる事をしたいと思います。」「実際に高齢者体験できたので、今後は利用者さんの気持ちを考えられそうです。」「足腰が曲がっている、歩くスピードが遅いなどは見た目で分かりますが、耳が遠いや視野狭窄があるなどはパッと見分かりません。介助するにも何を求めているのか、どんな補助が必要なのか聴きながらサポート出来るようにしないといけないと思いました。」などの感想をいただきました。

<研修内容> ① 認知症の概念 ②中核症状とBPSD(行動・心理症状) ③認知症の治療 ④認知症の方への対応とコミュニケーション ⑤ VR視聴による体験的理解 ⑥高齢者体験(ストレッチャー乗車含む) (奈良県ナースセンター)