令和4年度 第11回「復職支援研修」を実施しました。

がんは1981年以来死亡原因の第1位である。がん患者様のみならず、死を迎える患者様とその家族へ寄り添うための心のケアや、心情に寄り添う看護を学ぶために、西奈良中央病院より緩和ケア認定看護師を招き「看取りケア」を講義していただきました。緩和ケアの定義・看取りの時期の症状と対応(痛み・呼吸困難・せん妄・鎮静療法)・看取り時期に応じたケアを細かく講義していただきました。講師は「緩和ケアは、がんだけではなく、すべての苦痛を和らげてQOLを充実させることです。死を早めたり遅らせようとしたりするのではなく、よりよく生きていくためのケアです。」と話されました。講師の体験談を聞く中で、最後まで患者様と家族へのケアを大切にされていることを知り、受講者は心が熱くなりました。受講者からは「痛みや呼吸困難はデータ上に異常がなくても、患者様が感じたことを認めることが大切だと思いました。看取りケアはとても難しいと感じましたが、講義の内容と先生の言葉を思い返して頑張りたいと思いました。先生の話し方がとても優しく、穏やかな気持ちで講義を受けることができました。」などの感想を述べられました。
患者様の最期の時間を大切に看護することで、残られた家族の苦しみも少しは和らぐのではないかと思い、とても大切な看護だと思いました。(奈良県ナースセンター)