12月5日(木)第19回復職支援研修in奈良県立医科大学スキルスラボ棟を開催しました。

午前「心電図」、午後「医療現場の実際VR」
午前は、奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部から講師を招き、心電図とは・標準12誘導心電図・不整脈・虚血性心疾患・心電図の記録等について講義をしていただきました。実技では、モデル人形を使用して12誘導心電図の電極の位置を確認しながら、演習をしました。
受講生は「苦手意識のあった心電図ですが、高度なモデル人形を使って演習をしたことで、電極の正しい位置がわかりました。」「心電図を撮る機会が多く、いつも何となくこれでいいのかなと不安でしたが、今日の研修で疑問に思っていたことが理解できて良かったです。」「独学では難しい分野だったので講義を受けさせていただけて良かったです。」「危険な不正脈の波形やその時心臓で何が起こっているのかなど、沢山のことを教えていただきとても学びになりました。」等の感想をいただきました。
今回研修で、筋電図の混入やドリフトが起きた時の対処方法も知ることができ、慌てず正確に装着することの大切さを学び、心電図装着に自信がついた受講生が多かったようです。
午後は、奈良県立医科大学から講師を招き、救急外来看護・手術室看護・訪問看護と、同大学で撮影された心臓カテーテル検査の看護についてVRを用いて視聴しました。
受講生は「最新の医療や機器を知る機会になりました。患者さんへの侵襲も最小限で済むような治療が当たり前のようにされており、医療の進歩を改めて実感することができました。」「今の医学生や看護師、医師もVRを使って医療の現場に役立てていることを知り時代の変化に驚きました。」「講師先生の解説やVRを使った医療の進化を楽しそうにお話しされるのを聴いて、奈良県の復職支援研修のレベルの高さを感じました。」「どんな現場かイメージする事もできるし、その分早く知識・技術が伴ってくるので理解度が大きく違ってくると思います。」等の感想をいただきました。
当研修は、6月4日に始まり12月5日まで、19日間38講座の全講座を実施することができました。受講生は、離職して1年未満の方から20年以上、年齢は20歳代から70歳代と多岐にわたっていました。個々に状況は違いますが、看護職として復職したいという思いは皆さん同じでした。講義を担当してくださった講師からも、受講生の前向きな姿勢に感銘を受け、講義内容にプラスして自身の経験をたくさん紹介されたこともありました。また昼食時には、病院や介護施設等に施設紹介をしていただき、経験したことのない職場をイメージすることができたようです。快く講義を担当していただいた講師の方々、前向きな姿勢で熱心に受講したいただいた受講生に深く感謝いたします。(奈良県ナースセンター)