10月25日(金)第15回復職支援研修を開催しました。

午前「面接の方法・履歴書の書き方」、午後「がん看護」
午前は、ハローワーク大和高田より相談員を講師に招き、面接の方法・履歴書の書き方について講義をしていただきました。内容は、履歴書の基本的な作成方法に加え、送付状や職務経歴書についても具体例を交えながらわかりやすく解説していただきました。講師からは、「面接は、第一印象が面接の行方を大きく左右するため、基本的な3項目(①準備②立居振舞い③受け答え)をクリアにして面接に挑んでください。誠実で清潔な印象が与えられるように心がけてください。」と話されました。
受講生は「履歴書の書き方を詳しく学べました。また送付状や職務経歴書については今回初めて聞きましたが、具体的に例を通して教えてくださり分かりやすかったです。」「相手への配慮ある履歴書を作成することが大切であることがわかりよかったです。」等の感想をいただきました。受講生は、履歴書の書き方や面接のコツを学び、今後の就職活動に役立つ知識を得られたと感じているようでした。
午後は、奈良県総合医療センターよりがん化学療法看護認定看護師を講師に招き、がん看護について講義をしていただきました。内容は、がん対策の取り組み、ライフステージに応じたケアの重要性、がん医療の現状と看護についてです。グループワークでは、がん看護におけるアドバンスケアプランニング(ACP)について意見交換を実施しました。受講生は「患者さんとのコミュニケーションに悩むことも多く、忙しさから無理強いしていたと反省しました。」「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を初めて聞き、事前に自分の意思を話し合う必要があることを実感しました。」「AYA世代という言葉を初めて知りました。」等の感想をいただきました。
がん治療の進歩に伴い生存率が向上していますが、特に「AYA世代*1」の患者さんにとっては、人生の転機と治療が重なるため、治療に対して不安が大きくなります。このような状況で、看護師が最も近い理解者となり、患者さんの心に寄り添うことが大切であり、また患者さんのライフステージに応じた看護の難しさも増していることも実感しました。(奈良県ナースセンター)
*1 AYAとは、Adolescent and Young Adult(思春期や若年成人)の略で、一般的に15歳から39歳までの年齢層の人を指します。