6月18日(火)第3回復職支援研修を開催しました。

午前は、奈良県西和医療センターより講師を招き、排泄とは・排泄障害・自己排泄支援のアセスメント・オムツの種類と選び方・ストーマの基礎知識について排泄に関わるたくさんの項目について講義をしていただきました。実技は、模擬のストーマを計測し、面板をカットして装着を体験しました。受講者からは「夜間、体位変換ごとにおむつ交換しない時代になっていることに驚きました。」「排泄は日常的に関わることが多いケアなので、アセスメントをしっかりして介入する必要があるケアだと感じました。」「生活機能分類による自立排泄支援のアセスメントで、患者さんの行動を尊重し拡大する為にプラス因子として捉えてアセスメントすると言われた事がとても印象に残っています。」「出来なくなったことに注目しがちだったことに気付かされました。」「実際にオムツを触ってオムツの機能を最大限に活用し快適に過ごせるよう、使用方法を説明していただきとても勉強になりました。」「ストーマ装具交換も、20年程前は文房具のクリップで排出口を止めていたのを思い出して、ストーマ装具の進化に驚きました。面板には情報がいっぱいあると教えていただいたことを忘れずに観察し、ケアに繋げていけたらと思いました。」等の感想をいただきました。
午後は、JCHO大和郡山病院から講師を招き、皮膚の生理機能・褥瘡の評価スケール・褥瘡の予防と治療について講義と、3つの症例を通してDESIGN-Rで評価をしました。実技は、保護テープの剥がし方や軟膏の塗り方を体験しました。受講者は「褥瘡予防やスキンテアなど基本的な技術を再確認できました。業務に追われているとついポジショニングが疎かになってしまいがちだが、患者様にとって苦痛はないかひと声かけて確認できるようにしたいです。」「褥瘡の知識だけでなく、テープの剥がし方や保湿剤の塗り方など病院で働いていた時に疑問だった事が学べて良かったです。」「褥瘡は一度できてしまうとほぼ治らないもの、栄養状態の悪い高齢者は瞬く間に広範囲に広がると言う悪いイメージがありました。今日の講義で、褥瘡の発生要因、褥瘡を評価するアセスメントツールDESIGN-Rを詳しく解説していただきとても勉強になりました。日々のスキンケアの基本を今一度見直して、毎日の生活でも活かしていこうと思います。」等の感想をいただきました。
15名の受講生は、排泄や褥瘡など、プライベートな部分に介入するケアについて、患者様や利用者の身体的な安全・安楽だけでなく、自尊心に配慮したケアが必要であると実感する研修となりました。(奈良県ナースセンター)