令和6年度「復職支援研修」が始まりました。

昨年より申込方法をGoogleフォームからと変更をしましたが、5月7日申込開始時間になると同時にたくさんの方から応募をいただきました。講座によっては数時間で満席となり、皆様方の熱心さに驚きました。当研修は6~12月まで19日38講座を開催します。奈良県内で復職を目指す方、もしくは奈良県在住の方であれば看護協会非会員の方も参加可能です。ご興味をお持ちの方は、奈良県看護協会のホームページの詳細をご覧ください。9月以降の申込は、8月1日木曜日9時受付開始です。

 

午前は、開講にあたり奈良県看護協会会長より、現在の医療・看護の動向について講義していただきました。2040年を見据えて今考えるべき課題は、①生産人口が減少する中、少ない担い手で大勢の高齢者人口をどのように支えるか。②人々の生活の場・治療の場となる地域において、看護がどのように力を発揮するかです。病院完全型から地域完結型が重要となり、看護を取り巻く厳しい現状の話を聞いて、受講者は「2040年を見据えて、自分にも出来ることがあれば前向きに取り組んでいきたい。」「現在の社会の状況から、奈良の具体的な取り組みなどを知ることができ、イメージがつきやすかったです。」「奈良県は在宅で看取る方が多いことにびっくりしました。今後は訪問看護の勉強が必要だと感じました。」等の感想をいただきました。今後看護職がどのような役割を担っていくのかを考える機会となりました。

 

午後は、済生会奈良病院から講師を招き、外来看護の位置づけ・外来看護師の役割・外来継続看護の実際・診療の補助について受講しました。講師から「外来看護師は病院の顔です。患者・家族の皆さんは、医療者のことをよく見ています。忙しい時ほど丁寧に、ゆっくり説明が大切です。」と話されました。受講者は、「外来看護は受診された患者さんの看護をするだけだと思っていましたが、今回研修を受けて継続支援というものを知り、地域医療の課題解決には継続支援が必要だということが分かりました。」「外来でのチームワークの良さにすごいと感じ、患者さんとの関わり方にとても魅力を感じました。」等の感想をいただきました。
初回の研修を終え、久しぶりに受講された方が大半で、多少の疲れを感じながらも、新しい知識を得られたことに喜びを感じ、可能な限り看護の現場に戻りたいと思っていただくことができました。(奈良県ナースセンター)

6月7日様子1