令和5年度第16回復職支援研修を開催しました。

午前は、介護支援専門員を講師に招き、介護保険制度の基本的な仕組み・サービスの利用・介護支援専門員と医療との連携について事例を通して講義をしていただきました。受講者からは「今後絶対必要になることだけど、苦手な分野だったので、システムなど詳しく教えていただいて良かったです。」「退院後の生活が不安と言う患者様や家族様に、介護保険のサービスを理解しておくと助言ができて、少しでも退院後生活不安を取り除けそうだと思いました。」「今まで興味はありましたが、学ぶ機会がなかったので、わかりやすく丁寧な資料を用いての講義で良かったです。」などの感想をいただきました。2024年度は、診療報酬だけではなく、介護報酬と障害福祉サービス等報酬の改定も同時に行われます。現役世代の人口が減少して、医療や介護保険制度の財源が厳しくなるだけでなく、医療や介護の支え手となる人材の確保もより一層厳しくなります。看護職として、適正な医療が受けられ、その人の合った生活が送れるように介護保険を活用していただけるようにサポートすることが必要だと学びました。
午後は、奈良東病院グループより講師を招き、介護施設における看護職の役割(利用者・ケアの質管理と倫理調整・施設全体の危険管理と地域包括ケアの参画)、病院と施設看護の違い、施設看護の魅力について講義をしていただきました。また、施設内の看護職から聞き取り調査された「施設看護師を選んだ理由とやりがい」等をたくさん紹介していただきました。受講者からは「施設看護は利用者さんの状態を見極めて、他のスタッフの情報共有の重要性を学べました。」「高齢者施設のナースの仕事内容や視点がわかり、とても良かったです。」「いつもと違うとはどこを見ているのか少しわかりました。」「病院と施設の違いがようやくわかりました。」などの感想をいただきました。看護職からの聞き取り調査を通して、高齢者施設で働く看護職をより身近に感じることができる研修となりました。(奈良県ナースセンター)