令和5年度第9回復職支援研修を開催しました。

午前は、阪奈中央病院より講師を招き、様々な形態の外来( 有床病院・単一診療の医院・内科系外科系医院・小児科標榜医院・婦人科や産科医院・健診センター)の特徴や看護等について講義をしていただきました。講師は「在宅療養を支えながらその人らしく生きていくのをサポートしていくのが役割です。外来は病院の顔であり、患者を思う心そのものが看護です。」と講義されました。受講者は「さまざまな発達段階の患者様へ寄り添われている先生の姿勢に、感銘を受けました。」「未経験の部署で勤務することに不安があり、踏み出す事ができませんでしたが、人生経験を積んできた事が強みと聞いてとても心強かったです。」「外来看護は、子育て中で夜勤のできない期間に勤める部署という印象をもっていましたが、病院の顔であることはもちろん、専門性を高めたり患者様との関係構築が重要で、病棟と変わらない重要な役割を担う部署であると感じました。」などの感想をいただきました。
午後は、万葉クリニックより講師を招き、スティグマとは・精神疾患の歴史・精神障害をもつ人と「患者―看護師」関係構築について講義されました。受講者は「こころの病気に対して漠然としたマイナスイメージを持っていましたが、精神科看護は特別ではなく全ての看護の基本であると感じました。」「陰性感情は悪い事ではないと聞いて、ポジティブに捉える事ができました。」「自分が関係の鍵を握っているという言葉が印象的でした。」「看護の分野だけでなく、子育て、家庭内でも役に立つお話を聞かせていただきました。」などの感想をいただきました。
 本研修は、9月から後半になり、たくさんの応募をいただきました。初めて参加いただいた受講生から帰り際に、「なかなか復職に踏み込めなかったので、やってみようという思いが強くなりました。」と学べたことの喜びを笑顔で話してくださいました。離職中で、復職を検討中の方、今すぐに復職はできないがいつかは復職をしたいと思っている方など、是非奈良県ナースセンターまでお問い合わせください。奈良県ナースセンターの相談や研修は無料であり、看護協会の非会員の方も対象です。(奈良県ナースセンター)