令和5年度第4回復職支援研修を開催しました。
午前は、近畿大学奈良病院より講師を招き、がんの現状・がん治療・緩和ケアについて講義と事例紹介をしていただきました。講師から「治療について事前に聞いていたから心構えができたと思っていただけるようにサポートすることが大切です。最善に期待しながら、最悪に備えます。」と講義されました。受講者は「副作用のケアや今後の治療に関する意思決定等、患者様の最期に関わる素晴らしい仕事だなと思いました。抗癌剤の進歩に驚きました。事例も含めて勉強になりました。」などの感想をいただきました。
午後は、訪問看護ステーションなでしこより講師を招き、訪問看護師の役割・活動を2つの事例を通して講義していただきました。事例では、①認知症を伴う高齢者の利用者様、②人工呼吸器装着中の3歳の利用者様でした。それぞれに支援のポイントが異なるため、職員間で情報共有を密に行い、最善の方法を全職員で決定されていました。受講者は、「現場の様子がリアルに伝わり、訪問看護師の役割が理解できました。算定や訪問看護指示書の大事さを知りました。講義を通して、自分のやりたい看護に近いと感じました。」などの感想をいただきました。
受講生は、20歳代から60歳代と年齢層の幅は広いですが、看護職に復職したいという思いは皆様同じであり、熱心に講義を受講されました。 (奈良県ナースセンター)