令和4年度 第14回「復職支援研修」を実施しました。

全国に100歳以上の高齢者は9万人と言われ、介護保険のニーズが高くなっています。そのため午前は、ケアマネジャーを招き「介護保険サービスの概要」の講義をしていただきました。介護保険制度の基本的な仕組み・サービス利用(施設サービス・居宅介護サービス・地域密着型介護サービス)を、事例を通して説明されました。講師は「近年、介護福祉士がケアマネジャーの資格を取得する人が増えたことにより、医療の知識不足を指摘されている。そのため、他職種間であっても理解しやすい言葉で情報共有を行い、利用者様の日常生活支援がスムーズにできるようにしていきたい。」と話されました。受講者は、「介護保険は知らないことが多いため、制度の特徴が理解できました。ケアマネジャーの手腕で、利用者の益と不益が大きく左右されると感じたので、他職種の連携を大切にしていこうと思いました。」などの感想を述べられました。
午後は、秋津鴻池病院より講師を招き「高齢者施設の看護」の講義をしていただきました。看護の役割と実践(呼吸・循環・体温調整・睡眠休息・移動・姿勢保持・食べること飲むこと・排泄・身体の保清と皮膚)を説明されました。講師は「加齢に伴う身体的変化を理解することが必要。施設は病院と違い、本当に苦痛がないかを考えて、その人らしく健康を保つための支援を大切にしてほしい。」と話されました。受講者は、「高齢者の特徴を充分に理解した上で、何気ない変化に気づくことがとても大切だと思いました。」などの感想を述べられました。 高齢者施設は、利用者様には生活の場所であるため、安心で、安定して暮らせるように支援することの大切さを学ぶ機会となりました。(奈良県ナースセンター)