R3年度 第12回「復職支援研修」を開催しました。(10月より再開)

新型コロナ感染症拡大により9月の復職支援研修は中止しておりましたが、10月から再開することができました。
現在2人に1人以上はがんを発症すると言われており、検診率の向上により治療しながらがんと共に生きる人が増加しています。そのため午前は、済生会奈良病院から講師を招き、「がん看護」というタイトルで、がんサバイバーシップ、薬物療法の目的・有効性・有害反応とその看護について受講しました。
午後は、おかたに病院から講師を招き、「緩和ケア」というタイトルで、終末期患者の苦痛について講義をしていただきました。苦痛と言っても患者様一人ずつに個人差があり、身体的苦痛や精神的苦痛に対する看護師の役割を学びました。
がんと告知され、患者自身が治療内容を選択・決定できず、医師の勧める治療を受けた場合、治療中に苦痛が生じるとその目的や生きている意味を見失ってしまうこと。患者自身が治療内容を決めたとしても、その都度思いが変化すること。患者様と向き合う時に大切なことは、「慌てないで、近づきすぎず、離れすぎず、見守ること。」「話を聞き、受け止める。」「看護師はすぐに返答を急がなくていい。」ということでした。受講生は終末期ケアの看護の大切さを実感するとても貴重な講義でした。(奈良県ナースセンター)