11月19日(火)第17回復職支援研修を開催しました。

午前「緩和ケア」、午後「介護保険サービスの実際」

午前は、吉田病院より緩和ケア認定看護師を講師に招き、緩和ケアについて講義をしていただきました。内容は、緩和ケアの定義、意思決定支援、有症状時のケア、臨死期のケアについて、具体的な事例や動画を交えながら講義をしていただきました。
受講生は「ケアをする側としても人間性を高めて、人対人の関係性が重要だと改めて感じました。自分もこんな看護が出来るようになりたいと感じ、モチベーションにつながりました。」「学生の頃に詰め込みで学習した緩和ケアの内容が、実例を話してくださったことで実感を伴って聞くことができました。」「患者さんがその人らしさを最後まで尊重することはもちろんのこと、家族の想いにも寄り添ってケアできるのは看護師ならではだと痛感しています。」等の感想をいただきました。動画や事例を通じた講義はイメージしやすく、受講生の理解を深めるとともに、今後の実践に役立つ有意義な研修となりました。

午後は、奈良県介護支援専門員協会よりケアマネジャーを講師に招き、介護保険サービスについて講義をしていただきました。内容は、介護保険制度の基本的な仕組み、サービスの利用、多職種連携についてです。
受講生は「介護保険は何かというところから講義してくださり、知識のないところから聞いても分かりやすかったです。」「施設サービスと居宅サービスの制度がかなりややこしいと感じましたが、イメージすることができました。」「家族から自己負担に関する質問が多いと知りました。家族にとっては切実な内容であり、ケアマネジャーに任せきりではなく、家族もプランを立てる際に積極的に介入していく事も大切だと感じました。」等の感想をいただきました。介護保険制度は定期的に改定され、そのたびに介護の現場で働く職員は知識のアップデートをする必要があります。そのため苦手と感じる看護職が多いようです。身近なケアマネジャーと情報を共有し、良い関係を築くことが大切であると感じました。

今回の研修を通じて、介護保険制度を活用する重要性と、医療と介護の連携を学び、多くの事に気づかされる研修でした。現場だけでなく、生活の中でも活かしていきたいと思います。(奈良県ナースセンター)