10月10日(木)第14回復職支援研修を開催しました。

午前「経管栄養の実際」、午後「喀痰吸引の実際」
ホームナーシングセンター(橿原市)にて、モデル人形を使用した実技を含む研修を実施しました。
午前は、ハローケア訪問看護ステーション奈良より訪問看護認定看護師を講師に招き、経管栄養に関する講義をしていただきました。内容は、経鼻経管栄養法、胃ろう経腸法、胃ろうのトラブルと対処方法、PTEG(経皮経食道胃菅挿入術)についてです。実技では、モデル人形を用いたデモストレーションを見学したのち、経鼻栄養チューブの挿入や胃ろうからの栄養注入を実施しました。
受講生は「久しぶりに実技を体験し、必要な物品の使い方やコツを教えて頂いて現場でのことを思い出すことが出来ました。」「3年ブランクがありましたが、新規格の物品に触れられてよかったです。」「経管栄養の製品が変わり、どのように使うのかわかりませんでした。今回人形で製品を使ってみることで理解出来ました。実技してみないと理解出来なかったので参加して良かったです。」等の感想をいただきました。講義から実施までの一連の流れを通して、受講生は自信を深める機会になったようです。
午後は、リハビリ訪問看護ステーションルピナスより在宅ケア認定看護師を講師に招き、喀痰吸引について講義をしていただきました。内容は、喀痰吸引の方法と手順、観察や注意点、吸引の重要性についてです。実技では、モデル人形を用いたデモストレーションを見学したのち、ポータブル吸引器を用いて鼻腔・口腔・気管切開部から吸引を実施しました。
受講生は「実技で吸引の吸える音を聞いて、感覚を思い出しました。」「呼吸アシストの方法を教わり、患者さんが吐く時に両手で胸部に下から上へ力を加えるのが効果的と教えていただき活用したいと思います。」「吸引の手技や解剖について自信がなかったので学べて良かったです。」「小児のカニューレの特徴も知れて、健診に来られた場合の注意事項も知れてよかったです。」等の感想をいただきました。受講生は、ポータブル吸引器の使用方法がわからない人が多かったため、実際に体験することで学びの多い内容であったようです。
ホームナーシングセンターは、演習の物品も揃っており、広いため研修の会場としては快適です。交通の便は研修センターより多少不便ですが、今後も利用する機会が増えると思います。(奈良県ナースセンター)