10月4日(金)第13回復職支援研修を開催しました。

午前「脳卒中の看護」、午後「体位変換と移動動作」
午前は、天理よろづ相談所病院より脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を講師に招き、脳卒中の看護に関する講義をしていただきました。内容は、脳の解剖、脳梗塞・脳卒中・くも膜下出血の病態生理、てんかんと痙攣についてです。
受講生は「脳の解剖生理の講義を受けながら、忘れかけた知識を呼び戻せました。」「これでいいのかと不安に思っていた瞳孔の見方も知る事が出来ました。」「脳の損傷部位により障害の出方やケアの方法が違う事を学べました。」「高次機能障害等、患者本人や家族の辛い思いを汲み取って、寄り添える看護ができるようにしたいです。」等の感想をいただきました。高次脳機能障害やてんかん発作など、脳の分野が苦手と感じる受講生が多かったため、非常に学びの多い内容でした。
午後は、理学療法士会より講師を招き、体位変換と移動動作について講義をしていただきました。内容は、体位変換と移乗の重要性、腰痛予防(腰痛予防体操を含む)について講義をされ、実技では体位変換の介助、移乗と歩行の介助方法、スライディングシートやスライディングボードを用いた体位変換を実施しました。受講生は「昔習ったやり方とは変わっていて、より身体に負担のないやり方を教えていただけて良かったです。」「ストレッチの体操や移乗の実技もあり、楽しみながら講義を聞けました。腰痛予防体操は、隙間の時間で実践できそうです。」等の感想をいただきました。患者さんにとって安全はもちろんのこと、看護職は怪我や腰痛などのリスクを伴わない移動・移乗の援助のポイントを学び、明日から活用できると実感されたようです。(奈良県ナースセンター)