7月19日(金)「第6回復職支援研修」in奈良県立医科大学教育開発センタースキルスラボ

現在「新型コロナの第11波が来ている。」と言われています。2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症は5類になりましたが、医療・介護の現場ではこれまでと同様、感染対策が必要な状況です。宇陀市立病院の感染症看護認定看護師を講師に迎え、奈良県立医科大学教育開発センターが所有されている画像装置「VRシステム」を活用し研修を実施しました。

午前は、①感染症について ②標準予防策(手指衛生・個人防護具)③経路別予防策(接触感染・飛沫感染・空気感染)について講義していただきました。午後は、VRシステムを用いたバーチャル臨床体験では、①MRSA患者の対応 ②感染症リスク察知トレーニング ③予防着の着脱 ④予防着の脱衣の4症例を視聴しました。そして、予防着の着脱とマスクフィットテストを体験しました。
講師は、「インフルエンザの患者に標準予防策は必要かと質問されます。標準予防策は、全ての患者の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、健常でない皮膚、粘膜は、感染性があるものとして対応するものです。」とその必要性を強調して説明されました。受講者は、「働いていたころ、やってはいけないこと、不必要な事をしていたと気づきました。」「感染対策は敵(ウィルス・細菌等)を知ることと共に、個人の気持ちも大事にしていくことが大切と学びました。」「患者ごとに接触する前後にアルコール消毒はしていましたが、それ以外でベッドサイドでの業務で何気にしていた作業が感染を広げていたことがわかりました。もっと感染経路を広げ無いためには細やかに消毒が必要だと学びました。」「VRを用いることで、視覚的にわかりやすい内容でした。実技もあって、実際に防護具の練習もできて、過去の経験と併せて思い出せました。」等の感想をいただきました。
本日の研修で、講義、VR視聴、実技をすることで、医療者として感染予防対策をしなければいけないと実感できる貴重な研修となりました。(奈良県ナースセンター)