令和5年度第15回復職支援研修を開催しました。

午前は、明日香養護学校より2名の講師を招き、特別支援学校の教員の仕事・肢体不自由の子どもたちとは・医療的ケアとは・学校での医療的ケアについて講義をしていただきました。実際に養護学校に通学している児童生徒の写真を見て、1日の学校生活を知りました。受講者からは「看護師として、このような仕事があることを知ることが出来てよかったです。」「事故防止の対策など努力を重ねておられ、参考になりました。」「今迄経験や知識がない分野だったのですが、興味を持ちました。」「以前から保育園などで医療ケア看護師を募集されているのを見かけたことがありましたが、どのような事をするのか分からずとても抵抗がありました。講義を聞いて、イメージが掴めました。」「看護師だけでなく、先生達と協力しながら子どもの成長を見守る事ができるということにとても魅力を感じました。」「学校での過し方や看護師の役割が良くわかりました。」「医療的ケア児の看護やその家族のサポート等、実際に話や映像を見せていただいて、柔軟に対応されていることを知り、勉強になりました。又、向き合いかたや接し方のポイント等も教えていただき、勉強になりました。」などの感想をいただきました。
本日の研修のために、快く子ども達の写真を提供してくだった保護者様に深く感謝し、看護職として全ての子どもがその子らしく生きれる環境をサポートできるように体制が整ってほしいと思いました。
午後は、ハートランド事業部より講師を招き、経鼻経管栄養について・胃ろう経腸栄養法・胃ろうのトラブルと対処方法・経管栄養の手順・腸ろうとPTEGについて講義をしていただきました。実際に胃ろうや皮膚トラブルの写真を見て、対処方法を学びました。受講者からは「経鼻栄養、胃瘻、点滴など、どういった基準で選択するのかが気になっていたので、講義でよく分かりました。」「現場の具体的なケアの方法や重要な点がわかりやすかったです。」「発赤、びらん、埋没ペグ画像を見られて良かったです。また観察やペグを回す方法、洗浄方法等も知ることができて良かったです。」「保険で処方できる物がわかったので良かったです。気安くこれに変えたらと言わず、保険で購入できるものは医師に提案できると思いました。部品も使い捨てでないこと等を知ることが出来て良かったです。」「今までの経験でやっていたことの意味を知ることができ、より良くするための方法、新しい知識、最近の方針も聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。」などの感想をいただきました。訪問看護における経管栄養の実際では、限られた資源を利用して、最大限によりよい看護を提供することの大切さを学ぶ研修となりました。(奈良県ナースセンター)