令和5年度第12回復職支援研修を開催しました。

午前は、奈良県看護協会専務理事より、チームケア、チーム医療、看護職の専門性、医療接遇について講義をしていただきました。講師は「それぞれの医療スタッフが相互に各分野の専門技能を理解し、他職種とコミュニケーションを取りながら、意思決定をしていくことが大切です。」と力強く説明をされました。受講者は「患者様の声を最優先に、患者様にあった看護、患者様の立場に立って看護していくことが大切ということを再認識しました。」「病院の組織・理念を理解し、患者様中心とした医療が提供できるように患者様とスタッフ同士のコミュニケーションが大切だと学びました。」「患者様中心の気持ちがあれば、何事にも挑戦できる勇気を頂きました。」「接遇マナーと医療接遇との違いも確認できました。」などの感想をいただきました。専門分野とは違った内容でしたが、専門職種として大切なことを学ぶことができました。
午後は、天理よろづ相談所病院より講師を招き、災害とは、災害対応に関する共通言語、災害と健康障害、避難所の現状と支援、トリアージについて講義をしていただき、避難所の開設方法についてグループワークをしました。受講者は「被災後に起きる疾患で亡くなる方が多いと初めて知りました。」「初めての言葉やトリアージのやり方、スタート判断方法、避難所の視点等たくさん学べて良かったです。」「被災した時の避難所のレイアウトは、とても考えさせられました。」「災害が起きた時に、医療者としての観点で見たり考えたりすることの大切さと、どのような所に配慮したらよいのかなど、細かな視点が勉強になりました。」などの感想をいただきました。
私たちは、阪神淡路大震災や東日本大震災等を経験しましたが、時間の経過とともに記憶が薄れていきます。経験を基に得た知識を今後に生かすためにも、医療者はどんな形でも支援できるようになりたいと感じる研修となりました。(奈良県ナースセンター)