令和5年度第11回復職支援研修を開催しました。

午前は、高井病院より講師を招き、排尿障害、オムツの選択、皮膚障害のケア、ストーマの基本知識について講義をしていただき、実技ではオムツ交換、オムツ着用、ストーマ装着を体験しました。受講者は「オムツの選び方や巻き方が、間違っていたことに気づきました。」「ストーマ交換の経験が少なく自信がなかったのですが、具体的な内容を教えていただき良かったです。」「水に濡らした尿取りパットを当てて座位と歩行を体験しました。重くて不快感があり、スムーズに歩けませんでした。高齢者の気持ちが少し分かったように思います。」などの感想をいただきました。複数の皮膚障害の写真を見ることでイメージがしやすく、体験談を紹介していただくことで、より身近に排泄ケアを学ぶことが出来ました。
午後は、済生会奈良病院より講師を招き、皮膚の生理機能、褥瘡の評価スケール、褥瘡の予防と治療について講義をしていただき、症例を通してDESIGN-R2020の評価体験をしました。受講者は「褥瘡の評価スケールを知らなかったため、評価のポイントを説明していただき分かりやすかったです。」「洗剤や保湿剤の種類や選び方を間違っていたことに気が付きました。」「ポジショニングでは、全く除圧できていなかったことに気が付きました。」「高齢者の保湿の大事さがわかりました。」などの感想をいただきました。
今回の講師は、どちらも患者様への思いあふれるケアを実践されており、受講生はその思いに大変感銘を受けたようです。手技は必要ですが、その前に患者様を大切に考えることで自然と対象に応じた細やかな手技が出来るという事を学ぶことができました。(奈良県ナースセンター)