令和5年度第2回復職支援研修を開催しました。

午前は、奈良県総合リハビリテーションセンターより講師を招き、脳卒中の動向・病態・高次脳機能障害・リハビリテーション看護について講義をしていただきました。講師から「できることは見守り、できつつあることはできるまで待ち、できないことは介助し、どうしたらできるようになるかを考える。毎日繰り返す日常生活動作が最大の学習機会です。」と話されました。受講者は「その人の可能性を信じて…と言う言葉がとても前向きだと感動しました。」「回復期での関わりが退院後に向けてどれだけ大切かという事がよくわかりました。」「新人の頃、業務に精一杯でしたが、この講義を聞いて回復期の看護師の使命をもっと考えることができていれば違う看護ができたと思いました。今後に活かしたいと思います。」と感想をいただきました。突然の病の発症で、麻痺が残るとうつ症状を伴う患者様が多いことを知り、リハビリテーション看護の大切さを知り、自身の看護を振り返る機会になりました。

午後は理学療法士を講師に招き、体位変換と移乗の重要性・腰痛予防の講義をしていただきました。実技では、ブラインドウォーク・体位変換・車いすへの移乗・スライディングシートとスライディングボードの使用を体験しました。講師からは「介護や動作介助の3原則は、①介助される人の安全②介助する人の安全③できることはしてもらうことです。」と話されました。受講者は、「患者様は次に何をするか想像ができないため、怖くて柵を持ち不必要に力が入るため声かけは大切だと思いました。力任せに体位変換や移動をすることがあるため、介護者が負担にならないように、お互いに安全安楽な方法が大切だと気づきました。毎日のオムツ介助、車椅子移乗などに活用できそうです。」と感想をいただき、復職への意欲を掻き立てられたようでした。(奈良県ナースセンター)

6月8日様子1

6月8日様子2