2022年度プラチナナース研修会を開催しました

~新たな活動の場そして新たなライフスタイル~
第1部(web配信)
講義:「高年齢者雇用安定法の改定とプラチナナースを雇用する職場環境改善の提案」/社会保険労務士
講演:「高齢者の豊かな経験を活かし、心に寄り添う医療・介護・福祉サービスを実現」/「高齢者雇用開発コンテスト」厚生労働大臣表彰最優秀賞 こころの医療センター五色台 事務部長

 

第2部(ハイフレックス方式)
講義:「いまから始めるマネープラン~豊かなセカンドライフのカタチ」/社会保険労務士
体験発表:定年退職後の働き方について/県内で働くプラチナナース2名 「継続雇用の選択」「他の職場の選択」

 

今年度は対象者を、第1部は事務長・人事担当者・看護管理者、第2部は定年退職後や定年退職を控えたベテランナース(おおむね50歳以上)およびセカンドキャリアについて考えている看護職で実施しました。
第1部の講義では、改正高年齢者雇用安定法が令和3年4月から施行され、65歳までの雇用確保(義務)と70歳までの就業確保(努力義務)となりました。それにより、65歳超継続雇用促進コース・高年齢者無期雇用転換コースについて説明されました。講師からは、「55歳以上の看護師の活躍の場を確保することが、医療機関にとって人材確保の最短、最大の道です。」と話されました。
講演では、環境改善の取り組み(定年の延長・短時間正社員制度等・高齢従業員の積極的な採用と定着・有給休暇の取得率の向上・身体的負担軽減の設備の導入・ミーティングによる業務改善・雇用制度による後継者の育成)について説明されました。参加者からは、「法的なことだけでなく具体的な取り組みは参考になり、定年後の不安をどのような手順でこちらからアプローチできるか検討しようと思います。」と感想をいただきました。
第2部は、公的年金の仕組み・つみたてNISA・iDeCo・投資信託について話されました。
体験発表では、「定年退職後に健康で働けることを喜び、管理職の場合は自分を塩抜きして模範を示すことが大切です。後輩や新人看護師の話を聞き、看護の仕事は楽しいと感じて、長く働いてもらえるようにすることが役割でもあります。」と話されました。参加者からは「退職後の経済面が心配なるため、投資についてはもう少し早く知るべきでした。管理職を外れ継続勤務することで、迷惑をかけると不安でしたが、頑張っている先輩プラチナナースの発表を聞いて、前向きな気持ちになれました。身近な問題を解決できる内容で、シリーズ化してほしいです。」と感想をいただきました。

プラチナナース研修を開催して5年目になりました。今後は、皆様が進む未来を考えて参考にしていただける研修内容にしたいと思います。講師や参加者の協力により、研修会を開催することができたことに心より感謝申し上げます。(奈良県ナースセンター)