令和4年度 第19回「復職支援研修」を実施しました。

午前は、訪問看護ステーションから講師を招き「精神科看護~人間関係論~」の講義をしていただきました。人間関係のプロセス・患者様が期待すること・看護職の苦悩について話されました。また事例を通して、患者様の思考・感情・行動を文章化した上で、再度思考の想像をするという一連のプロセスを体験しました。講師は「医療・福祉現場では共感することが大切です。しかし看護職は、対象を見ようと思わなければ見えては来ません。日々の業務量が多いことから、見えていないことが多くあります。そのため行動の背景に目を向ける意識を持ってください。」と力強く話されました。受講者からは「事例を通して改めて言語化することで、整理して考えることができました。患者様の行動に対して、背景にはどんなことがあるのか、そこからどのような思いがあるのかを、情報収集すること必要であると感じました。」と感想を述べられました。
午後は、奈良県立医科大学附属病院より臨床検査技師を招き「心電図」の講義をしていただきました。心臓の解剖整理・心電図とは・標準12誘導心電図・不整脈・虚血性心疾患・心電図の記録を説明されました。講師は「看護師は心電図を使用する機会が少ないため、上手に記録できないと感じています。心電図を記録する前に、患者様の環境を整えてください。電極が間違わずに装着できているか、近くに電気製品(携帯の充電器・電気毛布・輸液ポンプ等)はないかを確認することです。そうすることで、読みやすい心電図が記録できます。」と話されました。受講者からは「第2・3肋間の見つけ方がとてもわかりやすく、明日から実践できそうです。心電図は苦手と思っていましたが、細かく器械の説明をしていただき勉強になりました。心電図はできれば避けたい分野でしたが、講義で知識が深まり、心電図も理解するとおもしろいのではないかと意識が変わりました。」等の感想を述べられました。
今回の研修では、午前は人間が生活するうえで欠かせない人間関係について学び、午後は苦手意識の多い心電図について講義のため、たくさんの応募をいただきました。感染対策の関係上、人数を制限しているため受講できなかった方も多いため、次年度 も再度同研修を企画していけるように検討させていただきます。(奈良県ナースセンター)

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