令和4年度 第16回「復職支援研修」を実施しました。

今年度から復職支援研修を複数年受講している方を対象に、クリティカルラダーⅢ相当のステップアップ研修を4回企画しました。
午前は、奈良県看護協会専務理事よる「チームケア」の講義をしていただきました。チームケア・チーム医療の特徴、役割、必要性を説明されました。またグループになりコミュニケーションスキルアップの体験を実施しました。講師は「医療現場では、多職種の専門職がそれぞれに任務を全うしているが、それ以外のことには手を差し伸べない傾向がある。そのため患者様を中心に多職種と連携をとるのが看護職の業務になっているが、すべての職種が手を広げることでより良い医療が提供できます。」と力強く話されました。受講者からは「チームケアをするために、相手を知ること・意見が言える環境を作ること、そのためにコミュニケーションスキルが大切であることを学びました。」と感想を述べられました。
午後は、南奈良総合医療センターより講師を招き「災害対策支援」の講義をしていただきました。災害看護の展開・トリアージ・こころのケアを説明されました。トリアージについては、デモストレーションの動画を通して学習しました。講師は「自然災害が多発する中で、災害看護は柔軟に対応し、他の専門分野と協力して被害を極力少なくすることです。また災害時のこころのケアも重要になります。」と話されました。受講者からは「災害時に現地に行くということはできないが、トリアージを学ぶことができて良かった。災害看護は、こころのケアまでという新しい気づきがありました。人を助けるには、自分自身のケアも大切だということを知りました。」と感想を述べられました。
 4回のステップアップ(クリティカルラダーⅢ相当)研修を実施して、直ぐに現場で活用できそうなことと、直ぐに実践はできないが考える機会が持てたことで新しいことに気づけた方が多かったように感じました。次年度はこの結果を元に、ステップアップ研修を充実させていきたいと思います。(奈良県ナースセンター)

11月10日様子1