令和4年度 第10回「復職支援研修(ステップアップコース) 」を実施しました。

今年度から復職支援研修を複数年受講している方を対象に、クリティカルラダーⅢ相当のステップアップ研修を4回企画しました。 午前はJCHO大和郡山病院より講師を招き「感染症看護」というタイトルで感染の症状・細菌の分類・抗菌薬と抗ウイルス薬の実際・PPEの着脱手順・新型コロナ感染症の検査や治療薬を講義されました。講師は「発熱というと直ぐにコロナと思いがちですが、発熱には感染症だけではありません。広い視野で患者さんの全体像を見てください。また容易に情報が得られ時代だからこそ、正しい知識を得るようにしてください。」と話されました。受講者からは「感染には病因、病原巣が伝播するまでに何段階か遮断するタイミングがあるため、医療従事者の認識がとても大切である。マスク・フェイスシールド・ガウンの着脱について、日々の感染予防に慣れてしまいおろそかになっていることに気づいた。各菌による薬剤の使用区別がわかりやすかった。」と感想を述べられました。
午後は奈良県総合リハビリテーションセンターより講師を招き「危機管理」というタイトルでクライシスマネジメント・チームステップ・視野を広げるポイント・奈良県の医療の現状を講義されました。講師は「チームワークは全員が取得する看護技術です。テクニカルスキルだけでなく、ノンテクニカルスキルも備えることが大切です。①鳥のように高い視野②虫のように低い視野③魚のように全体の視野で自分が見えていない部分を見るように心がけてください。」と話されました。受講者からは、「奈良県の現状を知ることができてよかった。将来の変化を見据えて、視野を広げる(鳥・虫・魚の視点)は、深く共感しました。」と感想を述べられました。
基礎を習得したうえでのステップアップ研修でありましたが、自信を見つめ直すと共に、自信だけではなく全体を広い視野で見ることが必要であると再認識することができました。
(奈良県ナースセンター)

9月15日様子1