令和4年度 第9回「復職支援研修」を実施しました。

午前はニプロ株式会社より講師を招き「最新の医療物品について」を講義していただきました。針刺し、切創防止製品・ニードルレス輸液システム・相互接続防止コネクタ・PICCとIPエコーについて特徴・使用方法・注意点を細かく説明され、実際に物品を手に取って特徴を確かめ、ポート内のヒューバー針の挿入・固定・抜去を体験しました。講師からは「医療現場の意見を参考に新商品を開発しています。商品が完成しても、使用する医療者が適切に使用しないと医療事故につながります。商品の特徴を充分理解して使用してほしい。」と話されました。受講者からは「20年前に、こんなものがあればいいなと思うものが商品になっていた。ニードルレスコネクタや安全機構付きの針の構造などはうまくできているなと感心しました。安心安全にできる行為を支えておられるメーカーの方の気概を感じました。物品は使用の注意点を把握して、正しく使用したいと思った。」と感想を述べられました。
午後は潮田病院より講師を招き「経管栄養の実際」を講義していただきました。経管栄養の特徴・種類・看護のポイントを説明され、チューブ挿入部の皮膚病変を写真で確認しました。実技では、経鼻チューブの固定とPEGからの注入をしました。受講者からは、「テープの固定方法がよく理解できた。新しくなった物品での手技を体験できたことが良かった。」と感想を述べられました。
高齢化社会により、治療中でも在宅で過ごす人が増加しているため、訪問看護によるポート内からの抗がん剤や高カロリー輸液の注入、経管栄養が必要となります。在宅での医療ニーズが高まるため、看護職が適切に理解する必要があることを感じました。(奈良県ナースセンター)

9月6日様子1