令和4年度「復職支援研修」が始まりました。
新型コロナウイルス感染拡大を講じて人数を制限しての開催となりました。
開講にあたり奈良県看護協会 飯尾会長より「最新医療・看護の動向と現状」を講義していただきました。少子化・超高齢化・生産年齢人口の継続的減少により、やがて「1人の若者が1人の高齢者を支える。」という厳しい社会が訪れることが予想されます。そのため病院完全型から地域完結型が重要となる。看護を取り巻く厳しい現状の話を聞いて、受講者は「少子化は知っているが、それが医療の現場をこれほどに脅かすとは知らなかった。」と述べられ、今後看護職がどのような役割を担っていくのかを考えるとてもいい機会となりました。
午後は国保中央病院から講師を招き「医療安全の現状」を講義していただきました。「To err is human 人は誰でも間違える、安全は存在しない、リスクのみ存在する」ということにドキッとさせられました。「ヒューマンファクター人間の行動特性」では、思い当たることが多く、改めて知っていると知らないではヒューマンエラーの回避は出来ないのではないかと考えさせられました。またマイナスイメージばかりのインシデントが、ポジティブに変換し、アクシデントに陥らなかったところに重点を置き、次に繋げる考え方が新しい学びでありました。 受講者は、臨床から離れている事に不安が強いようですが、「現在の社会情勢も踏まえ、医療の現状と看護の重要性が事例を通して紹介いただきわかりやすかった。」「エラーテストを実施することで自身の特性を知ることができました。」と感想を述べられ復職への意欲を掻き立てられました。(奈良県ナースセンター)