医療・看護に関わる多職種交流会-在宅におけるケア環境の構築と体制の必要性を学ぶ-

11月9日(土)、看護師職能Ⅰ・Ⅱ委員会合同の取り組みとして「医療から在宅ケアに向けてそれぞれの役割を考える」、「在宅支援を行うための方法と支援」をテーマに多職種交流会を開催しました。午前は、医療法人悠明会理事長 井村龍磨先生にお越しいただき、看護師、栄養士、セラピスト、介護士、ケアマネージャーの役割や期待することなど、日常の診療を重ねて、とてもわかりやすい内容でお話いただき、改めて多職種連携が重要であると思いました。午後は、疾病や障がいを抱えながら在宅生活を送られている名倉康友氏(以後Yasuさん)の介護の実際をご家族の方にお話しいただきました。Yasuさんは約10年前突然、脳幹小脳梗塞で倒れ、医師からは植物人間状態になるであろうと宣告されますが、自分で意思決定し、車いすでどこにでも外出ができています。家族や周囲の支えで自分らしく積極的に活動されている様子や介護の工夫など映像や写真を交えお話いだだき、重度の障がいがあっても前向きに生きておられる様子に感銘しました。Yasuさんは、かすかに動く指でブログをされており、今の目標は東京オリンピックの聖火ランナーになることだそうです。参加者からは「交流会の内容はとても良かった。周りの支えがあることで高齢者や障がい者の方々が地域で自分らしく生活されている姿をみて真の地域包括ケアの構築が必要だと思いました」「内容はとても良かった、もっと多くの人に聞いてもらいたかった」などの意見が聞かれ、今後の委員会活動をより意義のあるものにしたいと考えています。(看護師職能Ⅱ委員長 関本)